お酒のはなし1

・コロナ禍のひまつぶし(602号室編)
2020年から最近までは感染症対策ということで外食はなるべくしないようにと生活をしていていた。特に東京での生活は出張なので外食中心だった。某マンション602号室の社宅メンバーは、外食をしないようにと言われ始めたときはコンビニ弁当を買って帰るという感じだったと記憶しているが、次第にコスパが良いと自炊をするようになってきたのだった。602号室で自炊が始まると様々な道具が増えてきて、家庭用包丁1本だった部屋のキッチンには、研ぎ石に柳刃包丁と出刃包丁が追加され本格的に魚を捌けるようになり、様々な魚が食卓にならぶようになった。そしてテレビから得た知識よりカルディ等で売っている面白い調味料を購入してみたり、炊飯鍋や携帯コンロに鍋、料理に合わせた食器も追加されたりと日に日に充実したキッチンになった。そんな生活の中で果実酒づくりの沼にも次第にはまっていくことになる。結局東京での生活は飲食しか楽しみがないのである。

 

・ある日届いたお中元
少し古い話だが、2021年のある日お中元で事務所に生プルーンが届いて皆で困ったことがあった。繰り返すが生プルーンである。2個くらい食べてそれで満足しほぼ全部余ってしまった。生ものなので札幌に送るわけにもいかず、どうしたものかとトイレの中で考えて生み出したのが「ホワイトリカーに漬けてしまえ」ということ。つまりプルーン酒を東京で作ってしまおうということである。準備をするにあたり一番困ったことは「あの瓶」が手に入らないということ。時期が悪く梅の時期が終わっていたので、つい先日まで売っていたはずのスーパーにも無くなっていた。出張先の東京でお酒漬けようなんて考えてことが無かったので道具は何もなく、やっぱり通販かなと考えながら寄ったキャンドゥで偶然にも1.6リットル入る小さな瓶を発見し2つ購入。そして氷砂糖とホワイトリカー1.8リットルを購入し早速漬けたのだった。※レシピは誰でも知っていると思うので省略する。
3か月程度で見事に漬かったプルーン酒は、2021年の年末くらいから美味しくいただいて瓶の1つはすぐ空になってしまった。何か他の果実酒でもと思ったのだが、飲み頃となったときは真冬ということもあり本命の梅は時期ハズレ。ほかに焼酎漬けしたら美味しい果実がないか色々と考えてふと頭に浮かんだのが「コーヒー豆」だった。10年以上前に友人から梅酒つくりの流れで作ってみたと渡されたコーヒー焼酎を思い出し作ってみたくなったのだ。このひらめきがきっかけで段々と沼化していくことになるとはこの時考えもしなかった。

 

・「コーヒーと焼酎」は「コーヒーで消臭」からはじまり、、、
602号室の料理長?は包丁を買い足すくらいの料理好き。特に魚を捌くのが得意で2020年の年末くらいから毎日のように刺し身を中心に料理を振舞ってくれていた。そうなると気になってくるのが生ごみである。綺麗にごみ処理をしてもやはり気になる生ごみの悪臭。そこで少しでも消臭効果になればと考えたのがコーヒーを淹れて朝飲むということ。せっかくなので豆のまま買ってコーヒーミルで削り淹れたいというこだわりを低価格で実現したいと考えていたところ、ダイソーやキャンドゥで安価なものがその頃発売されたのですぐに購入し実行、現在も東京に出てきているときは毎日飲んでいる。コーヒーミルの情報はキャンプ関係ユーチューバーの紹介動画を見て知った。キャンプブーム万歳。この時買った豆の残りを使って初めてのコーヒー焼酎が作られることになる。

 

・そしてコーヒー焼酎を作ってみた。
初めはもちろんホワイトリカー35度にコーヒー豆を入れて氷砂糖少々という果実酒スタンダード方式で漬けてみた。これはレシピサイトなどを参考に作ったものだ。今では全く驚かないが、なんと一晩で色が付いて1週間程度で飲み頃になる。飲んでみての感想は、コーヒーのいい香りがついて凄く飲みやすく、ロックやソーダ牛乳割など様々な飲み方に合うので飽きないということ。ただ、35度はロックだと少々きついしホワイトリカーがそもそも高いのでコスパが悪いのが難点。そして砂糖は不要ではないかという評価にもなった。とにかく半年以上放置してやっと飲める梅酒などとは違いすぐ飲めるのが魅力。第2弾ではそれを改善して ①砂糖不使用 ②安い焼酎に変更 ③瓶の消毒などが面倒なので購入した焼酎瓶(ペットボトル)に直接豆を投入する 
以上の改善をしてオリジナルの作り方を開発した。

 

602号室流の「コーヒー焼酎」の作り方

後々ネットで調べていくと、同じようなやり方をしている方が多くいることが分かったが、様々な豆を使って試している人は少ないだろうと思っている。そのあたりの話は次にしたいと思う。


つづく?
※あと2と3の構想があり半分完成しているが、、、もう無理かも笑